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「できる」より「やりたい」を大切に - 鬱の就職・転職

今回の話は、鬱の人だけに当てはまる話ではないかも知れない。万人に当てはまると言っても過言ではない。

鬱の人がどうやって仕事を見つけるか、その大前提として「自分に合っているかどうか」がキーポイントになるだろう。

なぜなら、仕事というものは少なくとも週に数回、数時間の時間をそれに「捧げなければ」ならないわけである(普通の会社勤めなら週5日、1日に8時間以上)。これは結構大変なことだ。さまざまな苦労も伴う。

そして、さらにそれを何年も継続しなければならないし、できればその仕事の「プロ」「エキスパート」になることを目指したい。

はっきり言って、仕事が「自分に合ったもの」でないと、特に鬱と付き合いながらの場合、そこまで「続ける」ことは難しいのではないだろうか。

自分に合った仕事を探すポイントとして、よく失敗しがちなのは、自分に「できる」ことを探してしまう場合である。法学部出身だから法務とか、経済学部出身だから経理とか、情報系出身だからシステム部などというように、自分が学んできた、というよりもできること、履歴書のつながりとして都合の良いものを基準に仕事を選んでしまっても、長続きしない場合が多い(そもそも現実問題として、自分の専門分野の部署に、すぐに配属されるかどうかも、またその状態が長く続くかどうかも分からない。というかほとんどの場合、そんなことはあり得ない)。

仕事を選ぶときは「できる」ことではなく「やりたい」ことを軸に考えてたほうがうまくいく。

やりたいことを見つけるには、もう、自分の心の「核心」の部分の気持ちに嘘をつかないことである。自分は何に強く心を動かされるのか、ずーっと取り組んでいても疲れないのか、飽きないのか、何に感動するのか、「すげー!」と思うのか、誰のどんな仕事に対し畏敬の念を持つのか。それを考えてみて欲しい。

私も以前は、自分にはどのような仕事が合うのか分からなかった。そこで、学生時代に学んだことを活かせるような仕事(理系だったので、化学や薬学、技術やテクノロジー系)の仕事の面接をたくさん受けた。だが、面接を受けても、あまりしっくり来ることはなかった。

そこでもう一度、自分の心の本当の核心の部分に問い直し、「本当にやりたいことは何か」をじっくり考えてみた時に、浮かび上がってきたキーワードが、現在の仕事を選んだそもそもの発端となっている。

もちろん、やりたいことなんてすぐに見つかるとは限らないし、すぐにやりたいことが仕事として自分の手に回ってくるとも限らない。やりたいことが仕事になったとしても、ストレスはもちろんあるし人間関係などで悩まされることもあるだろう。実際私も、現在の仕事は「やりたいこと」に非常に近いけれども、それでも仕事のストレスで鬱を再発させた経験もある。

しかし、である。だからこそ、鬱の人にとっては、自分の心の本当の核心部分に嘘をつかず、やりたいことを探し、求め、自分の手に回ってきたら継続して取り組むこと。これが仕事をしていく上で最も大切なことなのではないだろうか。

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鬱の人は、ひとつの仕事が続かなかったりすることが多い。それは、自分の心に嘘をつきながら働いているからではないだろうか。

もう一度、自分の胸に手を当てて自問してみてほしい。

「できる」ことではなく「やりたい」ことに取り組む。まだやりたいことがわからなければ、まずは「できる」ことをやりながら生活の糧を得て、それと同時に「やりたい」ことを手当たり次第に探し、求める、考える。そうすれば、そのプロセスも、また結果も、自分にとって幸福なものに近づくように思う。